八王子駅から15分ほど歩いた静かな住宅街の一角に行列。八王子実践高校の隣にある「らあめんのでうら」は、昭和44年開店という八王子ラーメンの老舗中の老舗であり、八王子でラーメン店といえばここと言われるほどの人気店である。
昭和63年1月に子安町から現在の場所に移転し、現在の店主は3代目。かつては応援団でトランペットリーダーをしていたという大のドラゴンズファンで、応援団仕込み(?)の大きな声とスピーディな動作で店を取り仕切っている。
行列は出来ているが、そんな店主のきびきびしたオペレーションでさほど待たない。麺の量を告げ、自分の水を持って席に座れば、すぐに熱々のらあめんが出てくる。
らあめんは油少なめの正油さっぱり系。玉ねぎのみじん切りが浮かぶ八王子ラーメンだ。麺は尾張屋製麺の細麺で透き通ったスープとの相性が抜群である。
私は、ここのらあめんを食べると江戸のかけそばを思い浮かべる。どんぶりを持って熱々のスープをすすりながら麺をさっと食べる。「粋」という言葉がぴったり来る、そんな感じだ。常連さんの中には、並ダブル(並2杯)を注文する人がいる。料金は割高になってしまうが、特大、超特にするとどうしても麺が伸びてしまうし、 店主がちょうど一杯目が食べ終わるころに2杯目を出してくれるので、熱々のスープで歯ごたえの良い麺を最後まで楽しめるのだ。こういうところもそばに相通ずるところだ。
机にはたれ、酢、白こしょう、黒こしょうが並ぶ。最初は何も加えずそのまま味わってほしいが、自由に好みの味にするのも良いだろう。







