八王子駅を降りて、西放射線を7〜8分ほど歩くと右側に「中華蕎麦や かん世」の暖簾が目に入る。お店のガラスには「湯気の向こうに笑顔がある 懐かしさを感じる味身体に優しい一杯です」と書いてある。扉を開けると、店内からは木の温もりと清潔さが感じられ、洒落た雰囲気を演出している。
恵比寿の山頭火のオープンメンバーだったという店主は、山頭火で培った白湯スープのノウハウではあえて勝負せず、地域の人達に永く親しんでもらえるように、食べるとほっとする味を目指して清湯スープを作り出した。
食材の味とバランス、色合いを考えているスープは、それぞれの食材が自己主張しすぎないように絶妙に組み合わされ、一口食べてもベースの食材がわからないほどだ。使用しているすべての食材を穏やかに調和させているからこそ感じることができる上品な味、湯気から立ち上る心地よい香り。決してアクや苦味が出ないように、じっくりていねいに仕込んだ清湯スープは、正に看板に偽りなしの身体に優しい一杯だ。タレは醤油、塩、味噌の3種類を用意し、醤油は温故知新の懐かしい中にも新しさを感じる味、塩は3種類の塩をブレンドし、さらに炒ってまろやかにしている。
この店の更なる挑戦は季節限定メニューだ。通常のメニューとは全く別物の味を創り、曜日限定で楽しませてくれる。店主の気配りは注文順に出す、同じテーブルは可能な限り同時に出すなど基本的なところでも怠りない。







